ある日森の中

ただただ適当に

伏見稲荷に行きたい

何度もブログに書いているように私は京都という街を訪れることが好きだ。そんな中、京都に行くときに必ず行っている場所がある。京都駅から南に行ったところにある伏見稲荷大社だ。

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全国におよそ3万社といわれる稲荷神社の総本社として創建されて1300年ほどの歴史を有する神社である。2014年、2015年と海外旅行サイトトリップアドバイザーで日本で訪れたい観光地第1位に選ばれ、ただでさえ京都にあふれる外国人観光客をほぼほぼ一手に引き受け人種のるつぼに最近は化している。

さて、そんな場所を私が初めて訪れたのは2014年の3月。就活のついでであった。訪れようと思ったきっかけも『いなり、こんこん、恋いろは。』というアニメが放映されていたからだった。

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訪れた後に原作漫画を買い込み、就活中に体調を崩して床に臥せった時に一気読みしてすっかりファンになってしまった。10巻で完結しているから読んでない人は今すぐ買って読んで欲しい。後悔はさせない。

 

 で、伏見稲荷を訪れたわけだが、1回訪れただけでなんというか雰囲気に呑まれてしまった。また訪れたいと思ってしまったのである。というわけでその後訪れ、訪れる度に「また来よう」と思って昨年は4回訪れることができた。関東からだと頻度も上げづらいが今年もまた行こうと思う。

私は基本的に一回行ったところは「もういいかな…」と思ってあまり行かなくなってしまう質なのだが、こんなに思いを引き起こすのはどこにあるのか。なんといってもどこでどう写真を撮っても大概絵になることが挙げられる。さすが訪れたい観光地No.1である。

 

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今のところ春夏秋冬いずれの時期にも訪れているが夏の新緑、冬枯れの落葉といずれにしても魅力的なのは変わりない。また日が沈んでも

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灯籠の灯る境内は一層ミステリアスだ。初回を除いて私は稲荷大社を訪れると必ず稲荷山という本殿の背後にそびえる山に登る「お山めぐり」を行っているが、稲荷山は24時間開いているので深夜に訪れることも可能だ。ミステリアスを通り越して不気味な情景が広がるそうだがこれはまだ未踏である。いずれチャレンジもしてみたい。

さらに私を引きつけてやまないのが広大な境内に起因した周辺街区との区分けが曖昧になっているところである。

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上の写真は本殿の北側を走る参道の写真。この参道から下の写真のように周辺住宅街に伸びる路地が何本もあるのである。1300年という歴史の中で周辺に溶け込んだ神社という「異界」の存在がどうにもアンバランスで、私を掴んで離さないのである。

来月には大学の後輩を誘って訪れる予定だ。こんな魅力を少しでも伝えられればと思いいろいろ調べているが、調べれば調べるほど興味は尽きない。今年は何回訪れることができるだろうか。

素直に「ガルパンはいいぞ」と言いたくて

ガルパンおじさんは本当に怖い。いつの間にか周りでは「ガルパンはいいぞ」という声ばかりが聞こえてくるようになり、ある日突然「席を予約した」とLINEが飛んで来るのだ。

というわけで最近話題の『ガールズアンドパンツァー 劇場版(http://girls-und-panzer.jp/)』をこれまた話題の立川シネマシティで見てきた。私がガルパンおじさんと化すかどうかが焦点だったが、結果としては今回は不発に終わってしまった。その辺も含めてせっかくなので書いていきたい。ネタバレ上等なので未だ見ていない人はブラウザを閉じていただきたい。以下大ネタバレ注意。

 

 

 

 

 

 

 

まず最初に断っておきたいのだが映画としては非常によく出来ている、と感じたのは間違いない。映像の書き込みも綺麗だったしBGMも本当に良かった。各高校の登場時にモチーフの国が分かるような曲を仕込んでくる演出には胸を躍らされたし、シネマシティの名を有名にさせた極上爆音上映の名にふさわしい腹に響く低音はその魅力をより引き立たせていたと思う。エンターテイメントととして完成度は本当に高かったと思う。

で、なぜそれでも「ガルパンはいいぞ」と言えないのかといえばひとえに私がアニメ放映版を見ていないことに起因してしまっていると思う。まず作品を通した大きな目標である「戦車道で大成して自分たちの拠り所を守る」というのに関わる物語を完全にすっ飛ばしてしまっているのである。スクリーンの中の彼女たちは既に一度それを為してしまっているわけである。その中で再び廃校の危機となり彼女たちは「絶望」の淵に突き落とされるわけだが、これまで信じてきた道を把握できていない私はここではしごを外された彼女たちの絶望にうまくリンクできなかった。ここをきっかけとして2時間という短い時間の中で圧倒的スピードで進むストーリーに終始追いつけなくなってしまった。

そしてもう一つ大きいと思うのが彼女たちは既に全国大会優勝という「大成」をしてしまっていて、劇場版の中では基本的にその能力を「維持」したまま大一番であるクライマックスの大学選抜との戦いに臨んでいる、ということである。一度学園艦を出た大洗女子の面々は転校先確定まで待機となるがそこでは特に何かがあるわけではない。もちろん生徒会長は様々に立ち回っていた*1のだが、それ以外の面々ははしごを外された絶望でゆるい日常を過ごしている。そんな中大学選抜との戦いを迎えるわけだが、決まってからの彼女たちの奮戦ぶりがイマイチ伝わってこなかった。もちろん、みほが隊長として奮戦しているのは分かったのだけど、ストーリーラインとして大学選抜に負けることが「ありえない」中でそれを含めて言いくるめるだけの説得力がどうなんだろうと感じた。

そこを補うのがこれまで戦ってきた黒森峰をはじめとする各高校の集合、すなわち「絆」であったがこれも持ち出すには少々唐突ではないだろうか。特に知波単と継続は動機付けが薄いように思える。ただこの辺は他校間の駆け引きというか友情に裏打ちされていることも想定できるので*2一概には言えないが。

と、いっちょまえにいろいろ言っているが冒頭に書いた通りこの辺のわだかまりはアニメシリーズを見れば氷解しそうなので機会を見つけて見たい。なにせ映像とBGMが面白いとわかればそれだけでも見る価値は出てきてしまうのだから。カチューシャと島田愛里寿ちゃんがすごいかわいかった。

*1:会長もこれだけの切れ者ならもう少し上手く立ち回れたのでは、とも思ったが一度優勝していて油断していたとも理解できる。

*2:聖グロリアーナが主導してたし

私が腐るその理由

はい、早速2週間も更新間隔空いてしまいましたね。おかげさまで何も考えずに年初のい2週間を過ごしていました。ろうどうは尊い。

私事で恐縮なのであるがTLの一部で私の腐*1化が進んでいるとの評を頂いている。昨年から大好評放映中のアニメ、『おそ松さん』に入れ込んでいるというのが大きな原因である。はあトド松。

このブログでは何回も書いていることだが私は世間的には「女性向け」とされるコンテンツに触れること対して私の知り合いの中では比較的ハードルを低く感じているようである。別に「おそ松さん」が好きだからと言って即座に腐るわけでもあるまい、というのはあるが*2、pixivで「おそ松さん」のBLイラストを見てしまっている以上はまあ腐っていると言われても仕方ない面はある。

しかし腐女子の皆さんの描く、創作する作品というのは本当に面白いと思う。残念ながら現代の性規範では同性愛というのは基本的にマイノリティである"とされている"。だからそういった規範を反映してキャラクター同士の関係性の中で同性愛が焦点になることはあまりない。『ゆるゆり』とか『青い花』とかはその中では異色の例ではあったし、そういう点では今は転換期にあたるのかもしれない。ただド直球のBLアニメって少ないようにも思える。もちろん無いわけではないけれど多くの場合はある作品に対してファン側が関係性をキャラクターに対して付与していくパターンが多いように思う。*3

で、面白いのがこの想像力でアニメの中の一つ一つの所作に対して意味を考えて(≒妄想して)仮構の世界の中で関係性を構築していくのである。消費者側からすれば「なるほど、こんな考え方ができるのか」という驚きに満ち満ちているのである。だから二次創作は本当に面白いし私は大好きだ。ただいわゆる男性向け二次創作というのも長く触れる中で一種のパターンというかそういうものが自分の中にできてしまって、「結局エロに帰結するのでは…?」という疑念と若干のマンネリ感に囚われているのも確かであった。*4その中で女性向けコンテンツとそれに絡んだ二次創作は本当に刺激的で面白いのである。

しかしそれもまた己の貧困な想像力を補う、ないしは気にしないことにするための策なんだろうなと最近気づいた。

*1:いわゆるBL愛好

*2:いわゆる「腐女子」と「女ヲタ」は違うという話。女子がみんなBL好きというのは大間違いだけれどもイマイチそういう認識が広がっていないというのも興味深い。

*3:この辺りは筆者の想像にすぎないので違ったら教えてほしい。

*4:言うまでもなく男性向け二次創作の否定では全く無い。ちゃんと買ってるし見てます。

年の始のなんとやら

皆様、あけましておめでとうございます。おかげさまで年末年始は職場が大繁忙期となり前回更新から1ヶ月経ちましたがようやく一息つける状態となりました。このブログを御覧の皆様にとって今年も良き一年となりますようささやかながらお祈り申し上げます。

さて、一年の計は元旦にあり。既に松の内も半ばを過ぎたところでは有りますが昨年を大まかに振り返りつつ今年のなんとなくの行動指針でも書いて自戒をしていきたいと思う。

昨年の一大トピックはなんといっても「就職」であった。これからどれくらいのスパンでこの生活が続くかはわからないけれど少なくとも数年以上は生活の中心であり続けるのは間違いない。大学時代とは当然異なる様々な「ルール」や課せられた「仕事」に翻弄されっぱなしの1年だったと思う。冒頭にも述べたが大繁忙期を乗り切り、一息ついた今この時が様々な意味で「軌道修正」の時なのだと感じている。会社とか"自己啓発サイト"とかは「数年先を見越して今何すべきか考えろ」と声高に叫び続けているがそこについての見通しは未だ自分の中で立っていない。今年で2年目になるけれど、SHIROBAKO2クール目の宮森よろしく自分の行く先を少し俯瞰して決められる、そんな1年にしたい。

趣味的にも昨年はいろんな意味で"拡がり"を見せた1年だったと思う。なんといっても自分で得られる収入が飛躍的に向上したことで主に鉄道模型に関してその購入頻度がえげつなく上昇した。多少は想定の範囲ではあったがそれ以上であった。勤務が土日休みでなくなった関係上、既に縮減傾向にあった撮り鉄活動はほぼほぼ休止状態となり、自宅でできる模型と日帰りとたまにある連休ででかける旅行に軸足が完全に移ったのは新しい局面であった。しかし特に最近であるが半ば作業的に模型購入を続けている現状に危機感も覚えている。自分が買いたいものはなんなのか、買ってどうするのか、そこまで考えて上で既に所有している車両の整理も含めて自分と模型との向き合い方も考えなおしていかなければならないと思う。旅行については予想以上にリフレッシュ効果が高いことが分かったため、今年も積極的に出かけて行きたい。特に伏見稲荷を中心とした関西方面は今年も必要以上に訪れたい。

続いてアニメ方面。テレビでアニメを見る機会が著しく縮小したが動画サイトで配信されているものを中心に見る本数そのものは大きく変わりなかったように思う。ただ短時間で見ることのできる5分アニメの視聴数が飛躍的に上昇している。コンパクトにまとまっていてなかなか侮れない。昨年のヒットは「小森さんは断れない」だった。コミックを買う機会もこと最近大幅に増えてきたが、昨年まで私を牽引してきた『一週間フレンズ。』と『いなり、こんこん、恋いろは』という荷台作品が共に完結を迎えてしまったことでこちらについては拠り所がイマイチ見いだせない状況が続いていたが、夏に『干物妹!うまるちゃん』を手に入れたことで安定が続いている。今後も気になる原作には手を出していきたい。

昨年の二次方面のトピックとしては女性向けコンテンツの積極的開拓というのがあった。もともと興味が無かったわけでもなく、特に一昨年の卒論執筆当時からその萌芽は見られたわけだが昨年は一気にそれが花開いた年であった。

kuma-rapidexp.hatenablog.com

この記事を書いた後、ついにダミーヘッドマイク収録トラックのある(おそらく)女性向けCDを購入してしまった。聞いたところ完全にはまり込み、未だに何回も聞いている。

 

ドラマCD 枕男子 方言男子と中二男子

ドラマCD 枕男子 方言男子と中二男子

 

 さらにそろそろ2クール目が始まる「おそ松さん」で完全にこじらせてしまって年明けを迎えた。トッティ最高かよ。こうした開拓は今年もしていきたいし既に開拓された分野についての醸成もしていきたいと思うので何か甘いささやきがあれば言っていただければと思う。

今年もこれまで通り低更新頻度となるかと思われますがこんな執筆者と当ブログを本年もよろしくお願い致します。

男根だっていいじゃないか

先日はついに夢の中に京都が出てきた。どんだけ行きたいんだよ。

またもや更新がだいぶ空いてしまいましたがおかげさまで未だにおちおち物思いにも耽れていません。そんな中ぼーっとTwitterを見ていると、昼日中からやたら「男根」というワードがTLに流れていた日があった。

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論文にまとまったら是非読みたいので上梓をしっかり待機していよう。しかしもう1周間も前の話なんすね。NHKのつぶやきビッグデータにも出ちゃうくらいこの日は男根一色といっても過言ではなかったが今はもうすっかり忘れ去られた感じである。で、こういうオタクコンテンツ(批判)絡みでは毎度のことながら炎上していたわけですが流れてくる意見は概ね「またフェミがわけわからんこと言ってるぞ」みたいな感じだった。いつも通りだなあ…と個人的に思いながら眺めていると、同時に流れてきた話の中で「吹奏楽やってるとちんこしゃぶるのがうまいはず」っていうのがあった。

おいおいちょっと待ってくれ、君らはたった今女の子が抱える楽器を「男根」として捉えるのを笑い飛ばしたばっかりではなかったのか。おもいっきり楽器を吹く、という行為から想像力を働かせてエロく捉えているじゃないか*1。実のところをいうと私は渦中の人物のツイートを読んでいく中で結構納得してしまうところがあったのだ。確かに捉えようによってはどんな行為でも「エロス」は見いだせてしまうのだ。別に直接的に肌を魅せることが無かったって物を食べる、楽器を吹く、極論を言えばただ運動をしているという状態ですら「エロく」見ることは可能ではないのか。

この問題に対して「吹奏楽をやっている人に失礼」というのもかなり多く聞かれた。確かに本当に真剣にやっている人からすればそんなエロい視線で見られるなんて堪えられないというのは理解できる*2。しかしおそらくこの問題に限って言えば「当事者性」は残念ながら捨象されていて、あくまで「どう第三者から見られるのか」が問題ではないのか。例えば一生懸命部活に取り組むヒロインキャラ(少女漫画であれば男子キャラ)の姿を見てドキッとしてしまう男性キャラ(ないしは女子キャラ)なんていうのはラブコメ漫画でよくある展開ではないだろうか。おそらくそのコマでは顔がドアップになっていってまとめられてアップになった髪によりあらわになったうなじ、小さく飛び散る汗などが描かれていたのではないだろうか。

うなじフェチというのは男性から見た女性に対するフェティシズムの代表選手とも言えるだろうが、そういったシーンを端緒にして特に最近はSNSを通じて「性的要素の読み出し方」は拡散していく。とにかく「性的な要素の読み出し」というのはどれほど隠されても、いや隠されているからこそ終わりのない行動なのではないだろうか。そういった読み出しによって二次創作市場は現在のような発展を遂げたのではなかったのか。

私はこうした隠された「性的要素の読み出し」とそれにまつわる想像(創造)力の発露を否定する気は毛頭ないし、ましてや「性的だから規制しろ」なんてもってのほかである。繰り返しになるが隠されたって性的要素の読み出しなんていうのは泉のようにこんこんと湧き出してくるのであるし、むしろそこにこそ面白みがあると思っている。このシーンエロいなあと思った瞬間から創造が始まるのである。普段だってアイスキャンディー食べるのをエロいって思っちゃうんだから「男根のメタファー」って言われたって怒らなくていいじゃない、というのがこの騒動を見ていた私の感想である。ちなみに私はごちうさのEDを見ながらはためくスカートの奥にパンツが見えないかとずっと想像しております。

たまにはこんなはてなっぽい記事を書いてみるもんである。

*1:実際pixivで「ユーフォニアム R-18」で検索するとそういうモチーフの画像は結構出てくる

*2:実はそれを理解できる、というのも変な話でなぜ性的に見られること=卑しいと捉えてしまうのかについては性規範の観点から考察されねばならない

お休みの日には小さな電車を

また10日くらい前回更新から空いてしまった。私生活の多忙を言い訳にはしたくはないがおかげさまでネタを考えるような時間が取れず、この体たらくなのである。

さて、以前の記事でも書いたように私は「京都」という街が好きである。

kuma-rapidexp.hatenablog.com

この記事から2ヶ月後くらいにようやく下鴨神社には行けたので満足である。しかし今は嵐山とか行きたい。京都に行くときは大概新幹線で行くことが多いが、3日くらい関西地区に滞在する場合拠点とする宿は梅田近辺に取ることが多い。なぜかといえば京都にも最近行くようになった神戸にも行きやすいからだ。その辺りに宿をとる以上、京都に行くためには移動をしなければならない。京阪間で鉄道で移動するとなると選択肢は主に3つになる。

1つはJR。新快速使えばめっちゃ早い。もう1つは阪急京都線。そこそこの早さで終点が四条河原町と中心繁華街であるのがポイント。最後は京阪電鉄である。大阪方のターミナルが淀屋橋*1と少し離れていることもさることながら、京都側のターミナルが三条、ないしは出町柳と中心繁華街から川を挟んで対岸でちょっとイマイチ感がする。カーブが多い特性上スピードも出せず速達性は先の2社に甘んじながらもサービス面では2社に負けないように料金不要の特急車両にテレビを付けてみたりダブルデッカー車をつなげてみたりと比較的攻めている点で評価は高い。洛北に行くのなら京阪で出町柳に出て叡山電車に乗り換えた方がアクセスは楽だ。

で、かくいう私はこの京阪という私鉄が好きである。阪急と比べるとどっちがいいのかと言われれば阪急を取ってしまうのだが、最近は貴船神社とか洛北方面に出向くことも多いし伏見稲荷を訪れることも増えたから何かと京阪電車に乗る機会は多い。

鉄道模型を嗜むものとして自分の好きな会社の車両を集めるのは至極当然ではあるのだけれど京阪についてもご多分に漏れず我が家にはジワジワと京阪の車両が増えている。実は今日も京阪の車両が我が家に届いたのである。今回はこちらのお品物である。

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濃淡グリーンの旧塗装の方が届いた。というわけで家で組み立てていたのだが、細部を塗装するとかそういうこだわりをとりあえず置いておき、組み立てるだけなら7両が1時間半ほどで終わった。諸々仕上げていっても1日もあれば終わるだろう。組み立てている間は仕事への不安とかそういうのは忘れられるし完成時のことを考えて夢も見れるし、外に出かけなくてもできるし割といい趣味だなあと思えるようになった。自分からムリにハードルを上げる必要もないんだなというのを学ばされる。

先日とある運転会に参加したのだが

togetter.com

模型が走っている姿を見るのはやっぱり楽しいし準備も含めてこの趣味やっててよかったと思えたので日帰りで出かけることと平行してメリハリある休日ライフを過ごしていきたいものである。

惜しむらくはカード請求額を見るのが怖くなることだけが難点。

 

*1:梅田から地下鉄で1駅。中之島とはなんだったのか。

咳をしようがしまいが一人

私が自己紹介で話すと大概驚かれるというか笑われる趣味に「ディズニーランドが好き」というのがある*1。確かに見た目が脇の臭い嗅いで「Good!」とか言っちゃうばーさんに似た20代男性がそんなこと言い出したらお笑い種というのもうなずけるところはある。

臭い おばさん - Google 検索

そんな私だがひょんなことからディズニーランド、ないしはシーに入園できるチケットを1枚だけ手に入れることができた。これは行くしかねえなとなっているわけだが1枚しか無いということは1人しか入園できないわけでほぼほぼ自動的に私は1人でディズニーランドに行かなければならなくなっている。

昔、父親の社員旅行でディズニーランドに連れて行ってもらった時、私は当然テンションが上がったものである。しかし家族の中でそんなことになっているのは私しかおらず、まったくもってパークに対する興味がない両親は「そんなに楽しいなら閉園までいれば?私らは帰るで。」と言って昼過ぎに別れたことがあった。その時私は本当に閉園近くまでパークにいて「おひとりさまディズニー」を楽しんだのだが、カップルと相席になる確率がグンと上がるのだけがしんどかった。

今回の場合は入園から1人である。別に世間を見回してみればそんな人は数多くいるだろうし心の持ちようでいかほどにも楽しめるはずである。そう信じている。多分入園したらそんなこと考えてられる余裕はあまりないと思う。

しかし考えてみると行く相手もいるわけではないから当たり前ではあるのだが、1人で出かけるのが本当に当たり前になってしまっている。先日も西日本に旅行に行った時には摩耶山に登って夜景を見に行ったのだが

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当たり前だが本当にカップルだらけだった。ある展望台なんかカップルしかいなかった。そこに一眼レフを抱えて現れる成人男性。圧倒的不審者。ちなみに函館の夜景も1人で見に行った。あとは長崎を制覇すれば日本三大夜景はクリアである。

一人は気楽、とよくいったもんで私のする旅行なんか人を連れて行ったらまったくもって楽しんでいただけないこと請け合いだから一人でいいのだけど、一人であることの危機感をもう少し持たねばならないのではと最近考えたりもする。蓋を開けてみれば結局「否定されるのがこわい」という臆病さに全てが帰結するだろうから後はどこかに一歩踏み出す力を手に入れなければ。どこで手に入るのか。

まずは家で「トド松可愛すぎだろ殺す気か」と言うのをやめよう。道は険しい。

*1:好きなアトラクションはプーさんのハニーハント、好きなキャラクターはくまのプーさん。決して仲間意識を感じているわけではない。