ある日森の中

ただただ適当に

箱根駅伝の思い出

日本の正月の風物詩。こたつにおせちにお雑煮みかん、そして一族郎党で箱根駅伝中継ではなかろうか*1。家族揃っての出不精、完璧インドアオタクでスポーツなんか大して興味もない私だが、毎年箱根駅伝だけはなんだか気になる。

私が生まれる前にこの世を去ってしまった母方の祖父は非常に箱根駅伝が好きだったそうで、必ず家族で沿道で応援をしていたそうである*2。それに影響されてか、祖母は毎年欠かさず沿道に応援に出かけ、読売新聞とスポーツ報知の応援旗を仏壇に供えている。私は根っからのおばあちゃん子であり*3幼稚園の頃から沿道に連れ出されて応援するというのを毎年ほぼ欠かさず高校卒業までなんやかんや続けていた。祖母の熱に当てられ往路のゴール地点、芦ノ湖でゴールする選手に声援を送ったこともある。

大学に入ってからは正月も忙しくなり、沿道に出ることは無くなってしまったがテレビやネットで結果は必ず確認するようにはしている。今日も起きたのは11時だったが速報記事で順位変動を見て、テレビを点け、青山学院大学が往路優勝3連覇を決める瞬間を固唾を呑んで見守っていた。

箱根駅伝は見てる者を熱くするドラマが多い。大手町のスタートからの団子状態からどう抜き出るか、花の2区のエース争い、5区の山越え…要所要所で繰り広げられる順位変動は我々の予想を遥かに超える様相を示すことが多い。私も2009年の第85回大会、10区で2位の早稲田大学が1位の東洋大学を必死で追いかけるも届かず、わずかな差で復路2位となってしまった瞬間には思わず涙ぐんでしまった*4

しかしこうして魅力を書き連ねてみると、どのスポーツでもそんな感覚を得ることができるのでは…?という思いがしてきた。私の場合はたまたま触れる機会が多かった箱根駅伝にそこそこ入れ込んでいるだけであって、それは野球でもいいしサッカーでも良かったのかもしれない。別に自分がやらなくても誰かが何かに盛り上がる姿を見るのは文句なしに楽しいのである((なぜ楽しいのかあたりで1本書けるか(めんどくさい)))。

今年は職場での会話の幅を広げるために高校野球くらいはちゃんと見ないといけないなあ。

 

 

*1:諸説あり

*2:母方の実家は3区の難所、遊行寺坂のほど近くにある

*3:枯れた遠因がここにある気がする

*4:そんな多感な頃もあった